機を織る女性の肩幅が 一反の幅だった。
ラジオ番組で耳にしました。
着物を作る生地のことを
反物と言いますが
これは着物を一枚仕立てるのに
一反の生地が必要だから
反物と言うんですよね。
一反がどれくらいの大きさかと言いますと
だいたい女性もので
幅が36㎝前後
長さは12m程です。
随分前に浴衣を反物から縫った時に
36㎝×12mの反物生地を買って
仕立てた記憶があるんですが
今年ですね浴衣の生地を見に行ったら
36㎝のものもあれば
38㎝とか39㎝の幅のものもあって
昔買った物と比べて
一回り大きくなっているのを
感じたんですね。
多少メーカーによってもね
違いはあるのかなあと思って
お店の方に聞いてみたんですが
反物の幅って時代によって
結構バラツキがあって
古い時代になればなるほど
幅がせまいものが多いんだそうです。
一反の大きさって時代によって
変わるものなんだ
そういうものなんだなと思ったんですが
元々反物の幅がどうやって決められたのかというと
江戸時代です
まだ反物を手で織っていた頃に
機を織る女性の肩幅を
基準にしたそうなんです。
機を織る女性が無理なく
綺麗に織れる幅というのが
ちょうど織り手の肩幅位なんだそうで
これが大体35~6㎝前後
そしてそれが仕立てやすく
着やすい着物の幅に
なっていったんだそうです。
今の反物の幅が広くなってきているのは
単純に日本人の体格が
大きくなってきたからで
背も高く肩幅も広くなったからです。
今の日本人の体の寸法に合わせて
仕立てやすく反物の幅や
そして長さも変わってきてるそうです。
和裁される方はそうそうそうなんだよって
おっしゃるかもしれませんが
私全然知らなくて
機を織る女性の肩幅が
一反の幅だったというのは
なんか面白いなと思いましたね。
話を聞いてみると知らない発見あるものですね。
|